K-project 工事監理報告の続きです。
工事も佳境に入り、日々に変化が見られます。


組壁材の写真です。
外からの雨水の進入を防ぐために、実加工(凹凸形の組み合わせ)をした上に、止水ブチルゴムテープを貼り付けて、防水処理をしています。

写真で黒く写っている部分が、止水ブチルゴムテープです。


組壁の施工状況です。
一本づつ上から落とし込んで、組上げていきます。

部材間はすべて、止水処理をしています。

内部施工状況。

天井は貼らず、構造材、屋根下地材共あらわしです。
空間の骨格が出来てきました。

柱の方杖とトラス梁の接合部です。
大空間の上部の力をスムーズに下部に伝え、風や地震の水平力に抵抗するための補強材です。

接合方法はボルト接合としています。

地元産の杉材を使用しています。

トラス材とタイバー。

小屋組を構成するトラス材が開かないようにタイバーで三角形を作って固めています。

照明器具がタイバーに直に取り付けられます。

屋根瓦葺き完了。

銀黒色の釉薬和型桟瓦葺きです。
オーソドックスですが周辺の風景になじむ落ち着いた色合いです。


妻側外観(施工途中)

腰部分と上部壁を異なる素材で分けています。
腰は木の組壁。
上部は角波鋼板貼り。

素材感と色合いの異なる材料を組み合わせることで、外観に緊張感を与えて引き締めています。

設計者(新谷)が講師をつとめている学校で、授業の一環として現場見学会を行いました。


完成間近の大会議室。

建具の塗装や、電気設備工事、空調設備工事も大方終了し、床の養生も撤去されていきます。

会議室の正面両脇には、シンボリックな杉丸太柱が配され、正面性を強調しています。

また、建具を開けば正面からも採光、通風が確保できます。

会議室の後方壁面。

出入り口部分も杉丸太で特徴づけを行っています。
ガラスの中に木の建具がはめ込まれている感じをイメージしています。

玄関ホールから、会議室入り口を見ています。

透明ガラスを嵌め込んだ欄間や袖部分からは、会議室の構造材表しの内部空間が垣間見れます。

部分的にガラスを使うことによって、光を取り入れ、空間の連続性を保持することに配慮しています。

エントランス側外観。

建具廻りの仕舞いも済んで、完成に近づいています。

妻側外観。

桧間伐材のの組壁。ポリカツイン板の開口部。角波鋼板壁。杉板の組み合わせ。

従来の素材と新しい素材を組み合わせて、少しモダンな感覚を取り入れています。

妻側見上げ。


会議室内観。

家具、備品類を搬入してほぼ完成です。
家具も木の質感を生かしたものを選択しています。

K-project は2月中旬に工事着工し、8月初旬に完成を迎える木造の研修施設です。
岡山県北地域で生産される、桧と杉をふんだんに使っています。
このプロジェクトで取り組んだ主な試みを大きくまとめると下記の項目になります。
 ・ 10.8mの木造トラス構造
 ・ 桧間伐材の組壁
 ・ 台形集成材の壁、造り付家具
今回は、地域性のある素材を活用して、新しい在来木造の可能性に挑戦しました。
ここで取り入れたアイデアは、今後私たちの設計する住宅にも応用していきたいと考えています。

The end
詳しい質問はメールにてお願いします。
Project report  K-project 工事監理報告 2001.8.6
木の可能性 2 NEW