施設概要
建物用途 研修施設
所在地 津山市
発注者 岡山県森林組合連合会
建築面積 269.94u
延床面積 269.94u
構造 木造平屋建

 県森連林業研修センターは岡山県内産の建築用木材や、間伐材等を積極的に利用したモデル建築物であり、木材需要拡大推進の拠点です。
 森林組合を始め森林・林業関係者の知識を高揚し林業経営の合理化を図るために、 各種研修会やイベントを開催するなど研鑚の場となる施設としてOPENしました。

 使用木材は地域の桧と杉材のみを利用し、柱・梁にとどまらず壁、天井等にも積極的に地元産出材・間伐材を使っています。

■周辺の緑になじむ外観

・周辺の山並みに調和するやさしいシルエット。
・だれもが親しんできたシンプルな切妻型。
・木材−金属−瓦の構成。

屋根瓦は、地域になじみの深い和型陶器瓦とし、色は周辺環境への調和と、木材市場という粉塵の多い場所に立地していることによる汚れの目立ちにくさを基準に選定しています。

■アプローチ側から見る

・腰壁−桧間伐材落とし壁工法。
・上部壁−化粧杉板貼り+ガルバリウム鋼板。

60×60mmに加工した角材を柱間に上から落としこむ工法を採用することで、内外部の仕上げを省く合理化とムクの丈夫な木材の実証を試みています。

上部壁は内部側からは杉板材が化粧で表されています。外部側はガルバリウム鋼板で覆うことで杉板材を風雨から保護しています。
■研修室内部 (ステージを見る)

・梁−杉のトラス。
・壁−木造カーテンウオール。
・シンボルとしての杉丸太(正面両脇)。

地元産杉材を組み合わせて木造トラスとし、10.8mの柱間を覆っています。また、架構そのものをインテリアとして表現しています。

外壁は建物の力を受ける構造材とは分けられたシステム(木造カーテンウォール工法)を採用し、将来、主構造をいためずに外壁の改修や変更が出来るようにしています。
■研修室内部 (背面をみる)

・壁(下部)−桧間伐材落とし壁工法。
・壁(上部)−化粧杉板材表し。

壁面は外壁使用木材をそのまま仕上げとして見せています。木の個性を出来る限りインテリアに生かしたいと考えています。

研修室入り口はガラスの三方枠で、玄関から研修室まで空間が自然につながるように意図しています。
■小会議室

・棚−桧台形集成材の活用。
・天井−杉小巾板。

造り付けの棚には、間伐材からつくられた桧台形集成材パネルの新しい使い方を試みています。

小さな空間においても、きめ細かい木の意匠を施しています。

県森連林業研修センターの施工記録は、右記の項目でまとめています。
是非ご覧下さい。

  木の可能性 1

  木の可能性 2
 
 岡山県北は良質な木材を産出する地域です。そして、この施設も可能な限りこの地域の特性を生かした建築物となるように、初期の段階から構想していました。また、実際に運営される方々との対話を通じて、木の可能性を追求することができました。
 今後は、実際に使われることによって、生きた素材である木のもつ良さが一層増していくことを楽しみにしています。
 今回採用した技術や工法は、他の木造建築においても応用できるものです。さらなる木の可能性を探求していきたいと考えています。

詳しい質問はメールにてお願いします。
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